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韓ドラ【死の賛美】のあらすじとキャスト

Netflixで配信中の、ドラマ「死の賛美」。韓国初のソプラノ歌手ユン・シムドクと天才劇作家キム・ウジンの悲劇的な恋の話です。未視聴の方向けに、あらすじ、キャスト、見どころを紹介していきます。

死の賛美(全3話)

 

2018年に放送されたSBSドラマ「死の賛美」は、1926年にソプラノ歌手ユン・シムドクが、発表したアルバム「死の賛美」をベースにして制作されたドラマ。

このアルバムは何度も映画やミュージカルで劇化されてきましたが、今作では初めてユン・シムドクの恋人であり、天才劇作家のキム・ウジンに焦点を当てています。

3部構成で描かれるドラマ「死の賛美」は、美しくも悲しい恋をする2人を描き、注目を集めました。

 

死の賛美のあらすじ

1921年、朝鮮が日本統治下だった時代の東京。

早稲田大学英文科に在籍するキム・ウジンは、朝鮮からの留学生の集まり「同友会」から朝鮮での巡回公演の依頼を受け、新劇と歌の公演を考えていた。

そんなある日、彼が劇団の活動場所で有島武郎の作品を朝鮮語で読み上げていると、見知らぬ女性が声をかけてくる。

その女性は、上野音楽学校声楽科の学生ユン・シムドク。

彼女はウジンの劇団仲間の紹介で、この公演に参加することになる。

平穏無事に過ごしてソプラノ歌手になる夢を叶えたいシムドクは、祖国の芸術発展のために公演活動をしようとするウジンと対立するが、やがて彼の1番の理解者に…。

 

死の賛美のキャスト

「死の賛美」に出演するメインキャストをご紹介していきます。

 

キム・ウジン役-イ・ジョンソク

裕福な家の長男で、父親の言う通りに生きてきた孝行息子。

父親の会社を継ぐことを条件に日本へ留学し、執筆活動をします。

執筆活動や劇団員との仲を父親から反対されながらも、大学在学中の25歳の時に朝鮮での巡回公演を成功。

その後は作家の夢を諦め、父親との約束通り会社を継ぎます。

 

-代表作-

W-君と僕の世界-」「あなたが眠っている間に」「ロマンスは別冊付録

 

ユン・シムドク役-シ・ンヘソン

貧しい家庭の3人兄弟の長女だが、ソプラノ歌手になるという夢に向かっている女性。

日本留学中の25歳の時にウジンが企画した巡回公演に参加し、5年後にソロ歌手として朝鮮初の洋楽公演を行います。

ソプラノ歌手という夢を叶えた後、年老いた両親と、自分と同じ音楽の道を進もうとする兄弟に安い稼ぎを渡す日々を送ります。

 

-代表作-

秘密の森」「黄金の私の人生」「30だけど17です

 

見どころ

「死の賛美」は、「ゆれながら咲く花(2012~2013年放送)」のイ・ジョンソクさん、シン・ヘソンさん、イ・ジフンさんが5年ぶりに共演したことで話題になりました。

演技力の高いキャストが出演するこのドラマは、実際の心中事件が元になっているので、悲しさをより感じる作品になっています。それでは見どころを詳しく紹介していきます!

 

実話をベースにしたドラマ

このドラマは、1926年に起こったソプラノ歌手ユン・シムドクと天才劇作家キム・ウジンの心中事件の場面から始まります。

この悲しい心中事件から遡り、謎解きのようにストーリー展開がされていきます。

実話がベースになっているからこそ、見えてきたのは祖国を失った朝鮮の人の葛藤でした。

捕まるのも恐れず学生運動などに参加する人もいましたが、ウジンのように目立った動きはせず、黙々と生きることだけを考える人も描かれています。

暗鬱としていたこの時代の雰囲気が感じ取れる作品でした。

 

豪華なキャストと制作陣

今作の主人公は、イ・ジョンソクさん演じる天才劇作家キム・ウジンです。

イ・ジョンソクさんといえば、2017年放送の「あなたが眠っている間に」で演じた新人検事のイメージがあります。

このドラマの演出担当だったパク・スジンプロデューサーが、今回の「死の賛美」でデビューされるということで、イ・ジョンソクさんはノーギャラで出演したそうです。

スタッフとの縁を大切にされるイ・ジョンソクさんですが、今作でも素晴らしい演技をされています。

祖国を失い、嘆くことしかできない時代を生きたキム・ウジンの姿を視線や仕草で表現していました。

 

またウジンの良き理解者であり、理想であり最愛のパートナーであるソプラノ歌手ユン・シムドクを、シン・ヘソンさんが演じています。

シムドクは、常に朝鮮人である誇りを持ち続けるウジンと出会い、彼を理解し彼の文章を愛した女性です。

彼女が最愛の人と出会い変わっていく姿を、シン・ヘソンさんが美しく演じています。

 

豪華なOST(主題歌・挿入歌)をご紹介!

悲劇的なユン・シムドクとキム・ウジンの愛が描かれたドラマ「死の賛美」は、ostが場面を引き立てています。

それでは、「死の賛美」のostをご紹介します。

 

ソヒャン「心は知っている」

 

一緒に居られないと分かっていても、愛し合ってはいけないと分かってはいても、ウジンを愛してしまうシムドクの葛藤を表現しています。

 

ソヒャン:1978年4月5日生まれ。韓国を代表する、CCM(コンテンポラリー・クリスチャン・ミュージック/現代的キリスト教音楽)歌手。韓国のマライア・キャリーと呼ばれている。韓国のみならず、アメリカやカナダなどでも活動。

 

ソン・ハイェ「Stay with me」

 

遠くに行ってしまう大切な人への気持ちを歌った曲です。どんな場所に行ってもウジンを常に想い、そして自分の事も思って欲しいと思うシムドクの気持ちのようです。

「星になっていつまでも私を照らして」「星になっていつまでもそばにいるわ」という部分が素敵な歌詞です。

 

ソン・ハイェ:1994年2月20日生まれ。JTBCのオーディション番組「Made in U」で準優勝後、2012年から放送されたSBS

オーディション番組「K-pop Star 2」に参加し、女性アイドルグループYouUのメンバーとしてデビュー。「清潭洞(チョンダムドン)スキャンダル」「最高の結婚」「ディア・ブラッド~私の守護天使」などのostに参加。

 

HYNN「Falling in love」

 

愛する心の痛みを歌った曲です。「Falling in love」から始まるサビの部分がとても力強く歌われています。

「愛されなくても 愛は与えるだけでも それさえも私には幸せだから」という部分が、印象的です。

 

HYNN:1998年1月15日生まれ。2016年韓国Mnetのオーディション番組スーパースターKにてTOP10入りを果たす。番組終了から2年後にデビュー。2019年8月に出演した音楽トークショーでの歌唱力が話題に。

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悲恋だけではなく、生きるということを考えさせられる作品

「死の賛美」は、日本統治時代の朝鮮を舞台に、執筆活動か父親のどちらを取るか悩む劇作家キム・ウジンと、自由に歌っていくことか養うべき家族のどちらを選ぶか悩むユン・シムドクを描いた、叶わない恋の話。

 

実話を元に作られた作品なので、当時の朝鮮や東京の景色、そこに生きる朝鮮の人々の苦悩も描かれています。

キム・ウジンとユン・シムドクもまたそれぞれの苦悩を抱え、互いに支え合いながら真の生きる方法を探します。

 

個人的には彼らが出す結論というよりは、そこに至る過程が悲しく感じました。

悲しいラブストーリーを見たいという方、イ・ジョンソクさんのファンの方、日本統治下の朝鮮に興味のある方には、特におすすめします。