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行ってみたい韓国ドラマの有名なロケ地
韓国ドラマといえば、歴史ドラマを抜きに語れません。
舞台の中心的な存在の王宮は、実際に存在する韓国の文化遺産で世界遺産であるものも多いです。
有名な景福宮(キョンボックン)をはじめ5大古宮のすべてがソウル市内に存在しています。
(現在はコロナウィルス対策のため臨時閉館中の施設が多く、ご来場の際はホームページをご確認ください!)
歴史ドラマ好き必見のロケ地
韓国時代劇の舞台となることが多いのが、500年の歴史がある朝鮮時代です。
「宮廷女官チャングムの誓い」「イ・サン」「同伊(トンイ)」「太陽を抱く月」「師任堂(サイムダン)、色の日記」などのドラマをご覧になった方も多いことでしょう。
これらのドラマの舞台であり文化遺産でもある王宮を中心にご案内いたします。
景福宮(キョンボックン・世界遺産)
ソウルの中心部にある朝鮮時代の主な正宮。
王の政務の場、生活の場として使用された壮大な王宮です。
韓国を代表する5大古宮の1つで、数え切れないほど史劇ドラマの撮影が行なわれました。
伝統衣装・韓服(ハンボッ)を着用して行くと入場料が無料になりお得です。
みどころ
おすすめは「慶会楼(キョンフェルー)」の特別拝観と隣接する美術館と博物館。
外から見ただけでも美しいのですが、慶会楼の中から見た風景は格別で、言葉にできないほど。
韓国の歴史・文化をたっぷり堪能できる施設。歴史ドラマ好きなら外すことなかれ。
「慶会楼」は国の祝宴などを催すために作られた、池に浮かぶ2階建ての美しい楼閣。
当時から公式的な行事の時以外は立ち入りできず、今も特別観覧でのみで見学が許されています。
事前予約が必要で、受け付けはインターネットからのみとなります。(英語、韓国語対応)
国立現代美術館は景福宮併設。景福宮の入場券のみで入場可能。
国立古宮博物館は入場無料です。
昌徳宮(チャンドックン・世界遺産)
朝鮮時代の5大古宮の1つ。
昌徳宮は現在残されている宮廷の中でも保存状態が良く、自然と建造物の調和が取れており、韓国の宮殿建築の創意性が分かる特別な事例です。
ソウルの町中にある人気観光スポットであると同時に、ここもまた多くの時代劇の撮影地でもあります。
みどころ
「秘苑(ピウォン)」または「後園(フウォン)」と呼ばれる美しい庭園は、そこにいるだけで朝鮮時代にタイムスリップしたかのよう。
ドラマでは王が散策するシーンなどでよく登場します。
秘苑観覧は各回100人限定(インターネット予約50枚と当日現場販売50枚)。
事前予約はインターネットからのみとなります。(英語、韓国語対応)
徳寿宮(トクスグン)
5大古宮の1つ。ソウル市庁横の高層ビルの合間のビジネス街にあり、都会のオアシスのような存在です。
元々は朝鮮時代の王族が住む邸宅でしたが、朝鮮時代中期に臨時に王の住まいが移されて、宮殿としての機能を兼ねました。
王宮の建物にしては伝統的な韓国様式でなく、西洋の建築が多いです。
夜は建物がライトアップされ、幻想的な雰囲気を楽しめます。
みどころ
5大古宮の残り2つは昌慶宮(チャンギョングン)と慶熙宮(キョンヒグン)で鍾路周辺にあります。
今回ご紹介した3つの王宮に人気は及びませんが、観光客が少な目で古宮の趣をゆっくり見学できる良い場所でしょう。
最近ドラマ「キングダム」の撮影が行われた場所でもあります。
水原華城(スウォンファソン・世界遺産)
京畿道(キョンギド)水原(スウォン)市にある朝鮮時代の城郭。
第22代朝鮮王・正祖(チョンジョ)が父・思悼世子(サドセジャ)の墓を移すにあたり新都市を建設、これを敵から守るために建てられました。
存在感のある石造りの城郭は水原市内をぐるっと取り巻き、現代生活とよく調和しています。
みどころ
「猟奇的な彼女」「師任堂(サイムダン)、色の日記」などが撮影されました。
水原市にはイケメン総出演の「麗<レイ>~花萌ゆる8人の皇子たち~」のロケ地「孝園公園・粤華苑(ヒョウォンコンウォン・ウォラウォン)」もあります。
華城行宮(ファソンヘングン)
正祖が父親である思悼世子の墓がある顕隆園(ヒョルリュンウォン)に訪れる際に臨時の居所として利用された場所です。
水原華城(スウォンファソン)に併設しています。
みどころ
「宮廷女官チャングムの誓い」「イ・サン」「雲が描いた月明かり」などが撮影されました。
施設内には様々な説明パネルがあるのも嬉しいところです。
1996年から始まった復元工事を経て、2003年現在の姿となりました。
韓国民俗村
朝鮮時代後期に実際に使われていた家屋160棟以上を全国各地から移築、復元して展示。
朝鮮半島の北・中・南部、済州島(チェジュド)の庶民家屋や朝鮮時代の貴族である両班(ヤンバン)の屋敷、行政機関や教育機関の建物、薬局など様々な建築物が並び、朝鮮時代の街並みを間近で感じることができます。
みどころ
民俗村内にはドラマの撮影場所が詳しく案内されており、最新の撮影ドラマを中心に紹介されています。
龍仁大長今(ヨンインデジャングム)パーク
韓国最大規模のドラマセット場を見学できるテーマパーク。
徹底した時代考証を経て、三国時代から朝鮮時代まで、時代ごとの街並みや家屋を再現。
時代劇のみならず現代劇、映画、CMのロケ地としても数多く利用されているところです。
みどころ
MBC・文化放送系列の施設であることから、「朱蒙」「イ・サン」「トンイ」「逆賊-民の英雄 ホン・ギルドン」「善徳女王」「奇皇后(キファンフ)」などが撮影されました。
最近の作品では「100日の郎君様」「王になった男」などもこちらで撮影されたものです。
自然もたっぷり!森林浴も楽しめるロケ地
実際山の中に存在する文化財や自然公園の中に設置されていたり、森林浴や遊歩道を散策しながら楽しめたりといったロケ地をご紹介します。
聞慶(ムンギョン)セジェ
「聞慶セジェ」は聞慶にある峠という意味で、朝鮮時代は嶺南(ヨンナム)地域から漢陽(ハニャン・現ソウル)間の大事な関所であり、文化、経済、流通はもちろん軍事的な要衝地でもありました。
慶尚北道の道立公園となっており、関門を巡る散策路や古道であった歴史を伝える史跡も多く、この中にオープンセット場や博物館も設置されています。
みどころ
「トキメキ☆成均館スキャンダル」「王女の男」「馬医」などが撮影されました。
朝鮮時代の町並みを見たり、韓服(ハンボッ)を着て王・王妃体験をしたりすることができます。
聖興山・愛の木(ソンフンサン・サランナム)
「扶余 加林城(プヨ・カリムソン)」は百済東城王(トンソンワン)が泗沘城(サビソン)を守るため、錦江(クムガン)下流付近に築城されました。
岩の絶壁の横にある階段を登ると石垣の上に、樹齢400年を超える巨大なケヤキの木が1本生えていて「聖興山愛の木(ソンフンサン・サランナム)」と呼ばれています。
みどころ
この木を背景に「薯童謡(ソドンヨ)」や「信義(シンイ)」、最近だと「ホテルデルーナ」などが撮影されました。
四方が開けていて周辺の風景がパノラマのように見渡すことができ、日の出のイベントが行われたりする場所でもあります。
もっと歴史を知りたいなら博物館がおすすめ
今回は超有名な歴史ドラマのロケ地をご案内しました。
もっとちゃんと歴史を知りたいと思われる方はぜひ博物館、美術館へ!
私は景福宮に行ったとき、先にご紹介した二つの施設で本当に朝から晩まで堪能できました。
日本語音声ガイドが完璧に準備されているので、しっかり歴史や文化を学ぶことができます。
ITを活用した興味深い展示もあるので、一度足を運んでみてはいかがでしょうか。
韓国ドラマ歴12年、韓国語学習歴7年。
日韓友好の橋渡しになるのが夢!